変なポエム。など

小心者のブログでごんす。パラノイア的な

no traveling kids

平成は、相撲のようなセックスだった。トビラにハム太郎のカレーのシールが貼ってある、その冷蔵庫がぼくの名前だ。ジブンでジブンを開けられないってか。部屋は名前に置いてきたし、冷蔵庫はぼくを部屋と呼んだ。棚の二段目にテレビデオ、三段目には象がいる。象の心臓はぼくの右足、左足は駅前のマクドナルド。八畳ワンルームに風吹く草原は寂しかった。ぼくの部屋は、ぼく以外のぼくしか入れなかった。それでも部屋があるだけマシってもんだ。外のベランダには、地獄が棲みついている。地獄とはポールダンスだ、しかも生まれつきマッチョ。夜の色が(月が黄色なのに)黄色になったことがないのは、ポールダンスが青いせいだ。美しい地獄で飛び跳ねるッ。カマキリが遠投の友達なんだろ。ぼくは冷蔵庫の名前だ。そのくらいの雨を降らせる。羨ましいの粉末スープでも飲みな、身体が痒くなるから。隔てているものはいつも透明で、誤ってぶつかる鳥のように。ため息を吐くように目をとじる。皮膚のカーテンでぼくのぼくの部屋は暗がり月明かる。薄ら青い内臓の枕が眠る、はじめての恋人に貰った象。とぼくの指先を線で結べば、記憶鳴らして電車が走ってった。「ねじ巻いたら動くんだよ。おしゃれでしょ」でお馴染みの象とシーツに染みついた汗をのこして、彼女は美しい地獄を毛布として可能だったッ!心臓、撫でれば毛が生えてくる、全部陰毛。だからとじていても見える、乳首の残像。檻を飼っている、愛らしい象のそばで、檻を檻に入れて、檻に檻を入れている。それはぼくの心臓で、CCレモンの味がした。安心なぼくらは旅が不安で、コンソメみたいなキューブで暮らす、このままじゃだめなのは分かってる!うるせえッ

空腹を砂で満たさず

だれかが夢に見つかった

それは嬉しいことですか

だれかは夢に捨てられた

それは悲しいことですか

 

夢がなくても生きられる

あっても普通は叶わない

そうして夢に捨てられる

それは悲しいことですか

 

夢があるから生きられる

なければ退屈してしまう

そういう人もいるだろう

それは嬉しいことですか

 

退屈からは逃げられない

だからあなたは利用した

でっかい夢や恋する私を

あなたは今も退屈ですか

 

もう暴力には飽きました

 

            ーー非公開ブログより『空腹を砂で満たさず』

 

非行の理由

誰も助けてくれないならば

誰かに助けを求めましょう

その方法が分からないなら

誰かにそれを聞きましょう

 

その方法が分からないから

ぼくらは困っているのです

その方法が分からないから

ぼくらは黙っているのです

 

誰が教えてくれるのですか

仮に教えてくれたとしても

ぼくらにそれが分かるのか

理解できるとお思いですか

 

だからぼくらはやるのです

いけないことをやるのです

誰がぼくらを責められるん

そんな権利がどこにあるん

 

 

             ーー非公開ブログより『非行の理由』

時の籠

時間の中に閉じ込められて

外には死ぬまで行けないし

閉じ込められた人が集まり

笑って泣いて怒って暮らす

 

故にみんなが被害者だから

知らず知らずに訴えている

ここから出せと訴えている

しかし勝訴は欲しがらない

 

みんな意外と楽しんでいる

閉じ込められた人が集まり

心を食べたり体を食べたり

知らず知らずに憂さ晴らし

 

青い春とは知らないことだ

知らずに誰かを傷つけ遊ぶ

傷つけられているトモ知らず

笑って泣いて怒って暮らす

 

             ーー非公開ブログより『時の籠』

となりの偏ダー食ランド

春はあけぼの。焼肉には、博物館のタレ。化石や骨砕き、タレ状の粉して、水ダレを少々脂に引いて、清潔な口に放る。太古式くちゅくちゅ、民謡もかける、とタレ踊り、タレ化、化石復活、粉から生まれた、骨ダレ。?。博識の博士が作った、タレのコマーシャルが有名で、博物館で上映される、タレを膝の上に乗せて、垂れるタレ、笑う骨、骨踊り骨大根、煮て、焼きが嫉妬する、そこへタレ。びしゃっ。焼きの瞠目、タレから焼きへ、博物館では、常連が小指立て待ってる、ブランコ館長の肉茹で、肉る骨に暴れる。肋骨の骨。タレ集団焼肉、それは骨で粉る、骨のタレのる、ルー。

 

カレーに、と、揺らぐ館長。早退してルーに潜る。汗ルー混ざるし、イメージよ。流すものがなくなって、自分を流す、塩ダレのような気恥ずかしい骨のタレ、粉カレードリアだ。焼肉博物館のタレが人気、粉はその次雛だよ水カレー粉を購入、館長の汗。狙いは焼ダレ、主婦が並ぶ朝イチの博物館、バスなし粉あり、でも少しなし。合わせダレの夢、館長の毛穴から毛カレーのレアソシャゲで館長(UR)当選の日の焼肉、肘バットピザ注文でママ怒る、タレ、用意してたのよ。って。お子様ダレは甘すぎる、と、苦ダレ望む子のぶーたれ、粉煮へ成長期、ゆっくり焼肉を歩くと発見がある。

 

上バラの化石砕き、骨ダレ耳の翼、までも煮、言わずもがな、焼きを嫉妬させるためスパイス肩、カボチャの常連(馬車は貴族)の嘆き、捨てダレの恨み再利用セレブ、博物館のモード主婦、面接で渾身の紅鮭に人気の館長、汗ダレは冷やし砕き、木覆うお任せの磨き骨、熱い。「ドアをタレ化する」技術の作業員に選挙、おすすめは水ダレ、ここに来て興奮、初めてのタレ焼肉、今までは咀嚼だったスポーツ、戦闘になる煙骨み。いいじゃんEの発音、音、を館長はタレにするみ骨みソ、どこ肉の博物館で、主婦は健康を目指す、粉味噌、骨カレー、どれもおいしそうだ。

 

肘の、骨から採取したエキスを咀嚼してタレにする学芸員の発明だ。いいよね。酢。酢肉大仏も。タレ化の応用で酢を肩酢にして、球投げさせ、甲子園の砂トッピングすれば、砂利カレーの完成だ。それは脂肉の塊を茹でり、酢熟成の銀皿の上、ハラミ蘇生を拒んだ倫理粉がアクセントになった、警備カレーだ。ルーは骨ダレ、踊り骨のルーで、残り骨は展示する。肉は必要か、問いかける主婦の眼差しカレー(品質落雷)、に喜ぶ常連、みかさフィッツジェラルドの同人誌燃やし館内で焚火、骨ヶ灰原、余った化石はおでん缶へ移し培養、増刊号の付録にするつもりだ。

 

(以下ニュース、蛇足)、水味噌ダレの販売中止。主婦が酢ダレの素を考案。煮ダレ六日間蒸しギネス。暴走ダレに住民困惑。通称タレ蝮に有罪判決。タレの不正利用相次ぐ。闇ダレの市場規模過去最大。タレ人間コンテスト開催。パンにタレをかけた男が話題。急増する外来ダレ。室町時代のタレレシピ発見。タレ化する動物、獣医がコメント。世界初タレの飛翔観測。来週は肌寒くタレを羽織る季節に。タレ占い一位田舎ダレ、ラッキーアイテムは便箋。

ダークゾーン

夜と夕暮れのあいだの、あたりが青くて、薄暗くなる時間は、この世とあの世の境をあいまいにして、恐ろしい何か、生を奪われたような、不安がつのる。耳を、目を支配される。うろこのような、あいまいに舗装された道を歩く。おぼつかない、ここはこの世なのか、病んでしまった時のような、その再現がされていて、筋肉が震えている。脳がいしゅくする。夜と夕暮れのあいだというのは、裂け目、そこからあの世が覗き込んでいる、葉の擦れる音、鳥の声、水面にうつる木々、佇むアヒル、同じでありながら、異なる、ということがある。変わった色。青くて暗いのは、あの世の色。うずくまってしまいたい。でも助けはないから歩く。走ってはいけない、頭が加速するから。眠ってはいけない、本当にここが、あの世だと信じてしまうから。生というのはあいまいだ。こんな小さな変化で、実感が奪われてしまう。確固たる生、というものが、偽りという、この恐ろしさが、青くて暗い、この自然が正しさ、正体だ。正体、なんて知ってどうする。確固たる揺るぎない虚のほうが、この青い暗さより、安心できる。虚のほうへ流れる、(人々)、最後まで虚で、あいまいな生は殺す。うろこ、このうろこは老いた竜のうろこ、砂利がまだらな、歴史、殺せ。

鹿独語抄録

砂場に散りばめられた数字に 青が照射され

三が膨らむ 午後の 穏やかな公園で

アルカリ性だった 皮膚を 注意深く掬って

棄てられた 砂のふくよかな体 海のような

母の脚を 鹿に食べさせ

皮膚という砂が蕩けて 舌の上で 孵化する

鹿の 翼には 数字の入れ墨があって

そのどれもが 夕暮れ の 秒針を食む

砂という皮膚の 数字の 角を丸めて 母

という 子鹿に ゆっくり湯のように 渡す

ぬくい数字の砂 集まってくる 砂の背を

裏返し笑う 帽子揺れ 母の数字が

雨を降らせ そこに 多くの虹が遺された

まだ 脳のない皮膚 子供たちの 青い跡に

生えてくる 新緑の数字 という名の鹿の

脚のような気温 母は 脚を失くした

以来数字は 脚として母を支え 船を待った

砂場に水を引き 数字を呼び 子鹿を働かせ

虹を資本として 休みなく 雨を降らせた

家に帰る頃には 砂場は皮膚のメッカとなり

夥しい数の 母が 貿易をした

その どれもが 子鹿だった

ある母は数字を貯め 隣の鹿に 家を買った

そこで母の脚を育て 絵を描かせた 皮膚の

誰もが数字であり 鹿 だった

青、という数字は 砂場で生まれ 育ち

根を張った 看護師のように眠りながら

脳という皮膚を着るまで 子供たちの数字に

母は 脚という脚を 着せてあげる

鹿が 母をスープにして

    皮膚という階段を 降りていった

作られた砂と 初メからの砂を分け

献立を考えている 青の子鹿が 雨の群衆を

分断する 母の脚と そうでないもの

雪と器 瓜とビート板 私と、皮膚

数字が回る その皮膚を 燃やすように

そして 子供たちが燃え尽き いなくなると

浮かない顔で 私 という鹿が

この世から遠い 皮膚 という公園を

数字のように青い きれいな 砂漠にする

子鹿 という膜に 覆われた脚の 汗が

母に滴り ぽーんとなって 産声が聞こえる