変なポエム。など

小心者のブログでごんす。パラノイア的な

2016-09-01から1ヶ月間の記事一覧

「やる気」に対する違和感

アルゼンチンで暮らし始めてもうすぐ三ヶ月。日本を恋しく思うこともなくなり、異国での生活にすっかり慣れてしまった。ルームメイトのヨランダが優しくて本当に良かった。彼女の作るチュッパチャプスの丸焼きは最高だから、あなたにも食べてほしい。仕事に…

tear

ほころびをすべて ポップソングで解決しようとするなら ピカピカファンタジーのなかでしか 生きられなくなるよ 泣きたいのなら泣けばいいよ、でもね ひとりで泣いてはいけないよ 涙は見せてこそのアイテムだからね 泣きたいのなら 涙を見せられる人が必要だ…

diving suit

夏がマシュマロを溶かして、 春に自慢しているのを目撃した母親が、 夜の食卓で、 季節も人間と変わらないねって言ったなら、 金髪にする権利を私はもらうよ。 面白いのは日本史だけれど、 今はグローバル社会だから 世界史を選びなさいって父親が言ったから…

スクールデイズ

あなたにカラコンは似合わない、とクラスメイトに言われたなら、そいつを殴ってもよいということを、道徳の教科書に載せるべきだね。星や花、夢や恋。きらきらした言葉の裏にも、欲望はこびりついているということを、先生はきちんと教えるべきだね。冷凍庫…

「街場の文体論」感想文

最近、書くことには意味があるのだと思っている。それは社会にとって意味があるというのではない。私にとって意味がある。書くということは読まれるということだ。たとえ誰にも読まれなかったとしても、読むことができるものを私たちは書く。読むことができ…

好きだよが言えなくて

好きだよが言えないから こうして下らない詩を書くのさ。 好きだよが言えないから 美しいうんこみたいな言葉を探すのさ。 好きだよが言えたなら 詩なんか書かずに抱き合っているさ。 好きだよが言えたなら 恋人と抱き合っているさ。 好きだよが言える あいつ…

ポトフ

よし子がポトフをつくるとき よし子はひとりで台所にたつ よし子がポトフをつくるとき よし子は耳にイヤホンをする よし子がポトフをつくるのは やるせないことがあったとき よし子がポトフをつくるのは つらいときをやりすごすため よし子がポトフをつくる…

unfinished ghost

端っこで生まれた僕は、 きっと永遠に未完成なのさ。 ちゃちなアジテーションにのせられ、 ここまでやって来たのさ。 愛という、地球にしかないはずの ガラパゴスな概念に どうしてもなじめなくて、 なじんでいるふりさえできなくて僕は、 真ん中で生まれた…