端っこで生まれた僕は、
きっと永遠に未完成なのさ。
ちゃちなアジテーションにのせられ、
ここまでやって来たのさ。
愛という、地球にしかないはずの
ガラパゴスな概念に
どうしてもなじめなくて、
なじんでいるふりさえできなくて僕は、
真ん中で生まれたやつらの
愛なんて、という
ちゃちなアジテーションにのせられ、
暇つぶしにつかわれ、
ここまでやって来たのさ。
そして、やがて僕は、
お化けになるのさ。
端っこで生まれた僕は、
未完成のまま、やがて
お化けになって、
色のない町で
歌うのさ。