変なポエム。など

小心者のブログでごんす。パラノイア的な

2016-01-01から1年間の記事一覧

旅に出る

腹を立てない人はいない。僕はそう思っている。ずっと穏やかな人はいない。僕はそう思っている。だれだってだれかにムカついたり、イライラするときがある。もしもあなたが、「私は腹を立てたりしない。ずっと穏やかな気持ちでいるわ。」と思っているのなら…

special lemonade

重さのない体になれたら、 きっと言葉なんかいらないのに。 体に重さがあるせいで、 言葉を必要としてしまう私は、 みんなが夜の寝室でこっそり飲んでいる、 特別なレモネードのつくりかたを知らない。 キョどるのは劣っているからではないと あいつが認識し…

しょうがねえ

長い間そこに住んでいたら、そりゃあそこを中心にして考えてしまうだろう。そこが嫌になってそこではないどこかへ行く、なんていうのも結局、そこが出発点になっているし、あなたがそこにそれなりに長い間住んでいたら、逃れようもなく、あなたの中心はそこ…

小さな庭を旅しながら

悲しみにゆらされないように、 静かになっていこうね。 悲しみがあふれないように、 軽薄になっていこうね。 空が落ちてきそうなくらいつらいとき、 頼れるものがj-popと文庫本だけにならないように、 ちゃんと遊んでおかないとね。 にせものの愛にだまされ…

kuzu

クズのいない世界でクズとして生きるなら、 きっと幸せなのだろう。 まわりのやつらがみんなクズに思えるなら、 きみもきっとクズなのだろう。 自分のことを、 壊れかけのレディオのように思えるときは、 地球にいるほとんどのおっさんは、 ティッシュよりも…

自己肯定感とそれに似た言葉

自己肯定感について書きたくなった。なぜ書きたくなったかというと、有名なブロガーの方が「私の使っている自己肯定感の意味と他の人が使っている自己肯定感の意味が違っているようだ」というようなことを書かれていて、僕はそれを読み、自己肯定感という言…

蟻感

先週、友人の披露宴に行ってきた。行きたくないなあ嫌だなあと3か月くらい前から思っていた。マウンティングや見下しが発生するかもしれないと思うと、行きたくなくなる。そもそも視線恐怖症っぽいところがあるので、集まりが苦手だ。披露宴の直前に精神を…

わたしが天才だったとき

わたしは自分のことを天才だと思っていた。具体的には中学三年〜高校一年の秋まで、わたしは自分のことを天才だと思っていた。 わたしが自分のことを天才だと思うようになったきっかけは、おげれつハイテンションというテレビ番組だった。中学三年のある日、…

2016/10/9

トップスをティーシャツ一枚で外へ出ると寒いくらいになってきた。季節はもう秋になっている。ほんの少し、もう冬の匂いがしている。わたしは図書館の駐車場で煙草を吸っている。太陽があたたかい。 勉強用のテキスト四冊とノート一冊、それからボトル缶のコ…

少子化が進みまくった社会を超テキトーに想像してみた

ワシャハゲ共和国の諺に「病気になるリスクのないセックスは楽しい」というのがある。セックス、それは本来であれば子供を作る行為だ。しかし私たちは快楽を得るためにセックスをする。それはワシャハゲ共和国も日本も変わらない。 私は子供がいないので、親…

「やる気」に対する違和感

アルゼンチンで暮らし始めてもうすぐ三ヶ月。日本を恋しく思うこともなくなり、異国での生活にすっかり慣れてしまった。ルームメイトのヨランダが優しくて本当に良かった。彼女の作るチュッパチャプスの丸焼きは最高だから、あなたにも食べてほしい。仕事に…

tear

ほころびをすべて ポップソングで解決しようとするなら ピカピカファンタジーのなかでしか 生きられなくなるよ 泣きたいのなら泣けばいいよ、でもね ひとりで泣いてはいけないよ 涙は見せてこそのアイテムだからね 泣きたいのなら 涙を見せられる人が必要だ…

diving suit

夏がマシュマロを溶かして、 春に自慢しているのを目撃した母親が、 夜の食卓で、 季節も人間と変わらないねって言ったなら、 金髪にする権利を私はもらうよ。 面白いのは日本史だけれど、 今はグローバル社会だから 世界史を選びなさいって父親が言ったから…

スクールデイズ

あなたにカラコンは似合わない、とクラスメイトに言われたなら、そいつを殴ってもよいということを、道徳の教科書に載せるべきだね。星や花、夢や恋。きらきらした言葉の裏にも、欲望はこびりついているということを、先生はきちんと教えるべきだね。冷凍庫…

「街場の文体論」感想文

最近、書くことには意味があるのだと思っている。それは社会にとって意味があるというのではない。私にとって意味がある。書くということは読まれるということだ。たとえ誰にも読まれなかったとしても、読むことができるものを私たちは書く。読むことができ…

好きだよが言えなくて

好きだよが言えないから こうして下らない詩を書くのさ。 好きだよが言えないから 美しいうんこみたいな言葉を探すのさ。 好きだよが言えたなら 詩なんか書かずに抱き合っているさ。 好きだよが言えたなら 恋人と抱き合っているさ。 好きだよが言える あいつ…

ポトフ

よし子がポトフをつくるとき よし子はひとりで台所にたつ よし子がポトフをつくるとき よし子は耳にイヤホンをする よし子がポトフをつくるのは やるせないことがあったとき よし子がポトフをつくるのは つらいときをやりすごすため よし子がポトフをつくる…

unfinished ghost

端っこで生まれた僕は、 きっと永遠に未完成なのさ。 ちゃちなアジテーションにのせられ、 ここまでやって来たのさ。 愛という、地球にしかないはずの ガラパゴスな概念に どうしてもなじめなくて、 なじんでいるふりさえできなくて僕は、 真ん中で生まれた…

ヤングはそれを

うすぎたなさを隠して きれいごとを言っている内に、 自分はきれいなんじゃないかって、 錯覚してしまう前に、 ありったけの毒を吐いておこうね。 流れていないように見える川だからって 飛び込むのは危ないよ。 もう何億回も注意しているのに、 ヤングはそ…

#1~#11

#1 台風がくるのは来週のはずなのに さっきから雨がふりやまない 風もびゅーびゅーふいている 雷もごろごろなっている 天気のかみさま うちの犬がこわがっているので はやくあの雲をどかしてくれませんか きゃん、きゃあん、きゃん #2 ひまわりがかれて…

an adult you

子どもは大人になれるから、 ずっと子どもでいようって いつかの君が言っていたね。 大人になってしまったら、 もう何にもなれないかもしれないから ずっと子どもでいようって きれいな君は言っていたね。 大人になりたいと言うやつに限って 永遠に子どもの…

プール

きみのからだをさますよな 言葉のプールをつくりたい プールといえばおもいだす 塩素のにおいがなつかしい 黄色いぼうしをかぶってさ 紺の海水パンツをはいてさ ああ、セミがないているね ああ、夏がわらっているよ 黄色いぼうしをまるめてさ ボールにしてあ…

ひきこの森

ひきこの森であそぼうよ あそこはたのしい森なんだ おしゃべりなむきぶつたちが きみとあそんでくれるよ ひきこの森でやすもうよ あそこはやさしい森なんだ 雨もふらなきゃ風もふかない あんぜんだからあんしんしてね ひきこの森はあるいて0びょう ひきこの…

まだ来ない春を待っているあいだに

まだ来ない春を待っているあいだに 幼なじみは営業部長になったらしい まだ来ない春を待っているあいだに 姉の子どもは中学生になったようだ まだ来ない春を待っているあいだに 私はお金にならない詩を書いていた まだ来ない春を待っているあいだに 比喩では…

about libido

やりたいだけになるなんて 僕たち原始人のころからなんにも 進歩していないのかもね 人類は進歩している、というまぼろしをみんなで共有するために スカイツリーはつくられたのかもね 平日の昼間に詩を書いていると 家族に申し訳ない気持ちになるんだ それで…

little religion

キリストを信じているのなら、 キリスト教の信者だね。 ハンバーグを信じているのなら、 ハンバーグ教の信者だね。 友だちを信じているのなら、 友だち教の信者だね。 信じないを信じているのなら、 信じない教の信者だね。 明日はきっといい日になると 信じ…

怒り

伝えなくてもよいけれど、 抑えなくてもよいだろう。 伝えなくてもよいけれど、 覚えるくらいよいだろう。 わたしが怒っている訳を、 知ってほしいのではない。 わたしが怒っている訳に、 肯いてほしいのではない。 社会に怒っているのでは、 別にそうではな…

僕はここにいないかもしれない

僕はここにいないかもしれない。 この僕しかいない小さな部屋で、 僕はここにいると証明できない。 始めから僕はいないのだろうか。 始めから僕はいないのだとして、 ここでキーボードを叩いている、 めがねをかけた小太りの人間は、 一体どこのどいつなのだ…

地球があくびをしているあいだに

地球があくびをしているあいだに フローラは地球から言葉をぬすみ 子どものために詩を書きはじめる 地球があくびをしているあいだに 地球があくびをしているあいだは フローラは大人であることでなく 本当の詩を書くことを第一とする 地球があくびをしている…

わたしはわたし。 わたしの道はわたしにしか つくれないのです。 わたしの歌った歌や 書いた詩や 発した言葉や 取った行動のすべてが わたしの道になるのです。 わたしは道をつくっている。 得ることで道はつくられ 失うことでも道はつくられる。 眠っている…