変なポエム。など

小心者のブログでごんす。パラノイア的な

pure is not pure

初めて君が 笑ってくれた
なんて喜ぶ 僕のエゴは臭いな
身寄りのない 風に憧れ
空を見上げる 僕は 嗚呼 若いな

闇のほうへ 暗がりのほうへ
歩いていたんだ そうとは知らず
世界は罠で 埋め尽くされている
優しさとは ケースバイケース

最後に君が 笑ってみせた
その意味をまだ 分からずにいる
昇らぬ雨に 慈悲を重ねて
涙を流す 嗚呼 僕は馬鹿だな

光のほうへ 明かりのほうへ
導いてくれ 僕のなかのソウル
神様はだれも 助けてはくれない
小さな声が 浮かんでは消える

クレイジー

まさか全裸で来るなんて

きみは本当にクレイジー

ここは都会のストリート

きみは本当にクレイジー

 

逮捕されても知らないよ

きみは本当にクレイジー

ちなみにぼくも全裸だよ

ぼくら本当にクレイジー

 

服などいらない重いだけ

ぼくら本当にクレイジー

本当は身体もぬぎたいよ

ぼくら本当にクレイジー

 

あ、ポリスがやって来た

ぼくら本当におわりかも

だけどポリスも全裸だよ

みんな本当にクレイジー

セックス

セックスが行為でなく

概念になってしまった

害獣シーズンの終わり

ホワットイズ種の保存?

 

セックスが行為でなく

概念になってしまった

行為としてのセックス

それはオナニーの亜種

 

概念としてのセックス

それはふたつの欲解け

ひとつになる仮初心中

文学的でなく文学的な

 

セックスが行為でなく

概念になってしまった

害獣シーズンの終わり

ほら穴でひとり暮らし

基準

夏の暑さもピークをすぎたような気がするが、まだ油断はできない。しかし油断しようがしまいが、猛暑がやってくるか否かには何の関係もないので、テレビコマーシャルで宇宙人に呼びかけるのが、宇宙人を呼ぶには最も効果的だ。暑いと呼吸がしづらいのだと、よく理解した。あの逃げ場のない、巨大なジップロックに閉じこめられたような感覚を、私は忘れないだろう。本当に夏が嫌になってしまった。嫌いなものが一つ増えた。らっきょうと、中西と、小川と、新井と、夏。私はそれらが嫌いである。

 

大学を卒業して、社会に出る前、私はコピー用紙にあるメモをして、ペンケースのなかにしまった。そして苦しくなったときにはそのメモを読んで、不安定な心を落ち着かせていた。もうそのメモはなくしてしまったが、たしか「自分の基準と社会の基準はちがう。自分の基準を大切にしよう」というようなことを書いた記憶がある。社会を怖れていたので、そんな自分に対するおよそインチキな肯定手段として、そのメモは機能していたのだろう。

 

社会の基準ばかりを採用していれば、自分をなくしてるっていうかね(旭美容外科の院長のモノマネ)、苦しくなるだろう。しかし自分の基準ばかりを採用していては、社会から疎外されてしまう。自分の基準と、社会の基準。どちらにも振り切ってしまわず、自分の基準をベースにして、社会の基準をある程度つまんでやっていくのが、良いのではないかというようなことを、足の爪でイカダをつくる芸術家であるアシノツメ・デ・イカダツクールさんが国会中継で言っていたけれど、本当にその通りだと思う。アシノツメ・デ・イカダツクールさんはすごい。

 

数年前、アシノツメ・デ・イカダツクールさんがテレビコマーシャルで宇宙人に呼びかけた結果、大量の宇宙人が地球にやってきて、なんか色々あって、地球は様変わりした。以前は犯罪とされていたことが、現在では善行とされている。暴力は善行である。なのでチンピラがでかい顔をしているが、それは今も昔も変わらない。チンピラは生まれつき顔がでかいのである。

 

蝉の声が聞こえる。私は冷蔵庫型の自転車に乗り、即興でオリジナルの歌を歌いながら、講演会場へ向かう。真芸術家オシリノケ・デ・キキュウツクールとして、「社会との付き合い方」について、安藤サクラ8万人を相手に、お話をするのだ。待っていろ、安藤サクラ8万人。

愛の底

あまい あまい メロディ

ながれる部屋 ぬれたくちびる

わからない でも いい

しりたくない だから いい

夜空ふさぐ カーテンのうちがわ

すこしこわい でも いい

明日すごく つかれそう

でも いい どうにでもなれ

あまい あまい メロディ

ただようムード こばめない空気

ここはてっぺん いや 底

明日 こないでほしいな

ずっと こうして いたいな

なんて    もちろん    ウソだけど

バカみたい ほんと

なにやってんだろ ほんと

あまい    あまい    メロディ

ひんやりしてる    わが心

はじめから    鳥肌

抱いてはいけない感情なんて

ないに決まっていると きみは言った

日々がすぎてゆくのなら

なにも問題はないと きみは言った

 

だれもいない部屋で 嘘泣きをした

全部コントロールしてやろうと

ぼくは思っていた つるつるだった

つなぎ損ねた 手は白かった

 

こころの中で たくさんつぶやく

死ねとかうるせーとか だまれとか

でも間違っていない たぶん

きみが教えてくれた 虎を飼え

 

コーンバターラーメン チャーハン

いっしょに食べる 年上の無職

きみの面影は 靴底にしまってある

日々がすぎてゆく なにも問題はない

 

虎を飼えばいい 戦わなくても