好きな人が嫌いなとき
なにがなんだか
嫌いな人が好きなとき
なにがなんだか
私は自分にはてなです
なにがなんだか
言葉のピンくらいじゃ
気持ちは留められん
だれもいない教室には
だれも入れない
だれもいない教室は
立入禁止、透明の
だれもいない教室には
雪のように
言葉が積もっている
、透明の
ノートに夢を書いていた
青いノートに書いていた
小さな文字で書いていた
ノートに夢を置いてきた
アラスカまで届く言葉を
トムは探しながら生きる
アラスカまで届く言葉を
探すことはトムのライフ
なんて言うと大げさだね
アラスカまで届く言葉は
いつも足元に落ちている
トムはそれを知っている
アラスカまで届く言葉は
糸になれば見つけられる
けれども糸になれるのは
十回に一回くらいなんだ
君は十回我慢できるかい?
トムは十回我慢するんだ
アラスカまで届く言葉を
ワイフに届かせるために
星のつよい光より
蛍光灯の
よわい光のほうが
なんか落ちつく
ほんとうは
人と人が
出会うことに
意味はない
出会いは
意味もなく
血のめぐりを
よくする
出会いより
蛍光灯の
よわい光のほうが
ほんとうだ
なんか今
血のめぐりがよくて
意味はないけれど
うれしい
ドアを開けると男がいて
ぺぺぺぺぺと言ったんだ
どういう事だと尋ねたら
ぺぺぺぺぺと言ったんだ
ふざけるなと怒鳴ったら
ぺぺぺぺぺと言ったんだ
こいつはマジやばい奴だ
ぺぺぺぺぺとしか言わぬ
何を尋ねてもぺぺぺぺぺ
こいつはぺぺぺニストだ!
いや、よく聞いてみると
ぺぺぺニストではない……
ぺぺ〜ぺ〜ぺぺ〜の時や
ぺぺ〜ぺぺぺの時がある
こいつはガチやばい奴だ
こいつはぺぺ〜ニストだ!!!