変なポエム。など

小心者のブログでごんす。パラノイア的な

なあ、宇宙人

なあ、宇宙人。君にとって、

僕たちはおんなじような顔をしているだろう。

なあ、宇宙人。君にとって、

僕たちはくだらないことで悩んでいるだろう。

なあ、宇宙人。君にとって、

僕たちはつまらないことで喜んでいるだろう。

なあ、宇宙人。どうか僕と、

さいはてのブラックホールでカラオケしてよ。

世界のどんなロボットも

世界のどんなロボットも、三十路の僕より役に立つ。

世界のどんなロボットも、僕と違って嘘を吐かない。

世界のどんなロボットも、僕と違って途方に暮れず、

世界のどんなロボットも、僕と違って鬱にならない。

世界のどんなロボットも、僕よりうんと価値がある。

世界の凡ゆるロボットよ、人類の為に働いてくれて、

いつもどうもありがとう。僕はこれからも僕らしく、

偶に詩なんか書きながら、生きていこうと思います。

枝と幹

汗かく枝の咲かせた花に

つばを吐くのは悪性の幹

組織はいつもうねりつつ

かたい成果をひねり出す

 

か細い幹は枝に指示して

反発くらう社会の厳しさ

全ての枝が悪性だろうと

彼らはきっちり汗をかく

 

老父は過去をゆでながら

枝や幹などお構いなしに

蚕のように宇宙を想って

この惑星を楽しんでいる

 

キリンは首で円を描いて

気高い視点の勝利を祝う

個人はいつもうなりつつ

やわな成果をしぼり出す

火星でくらして思うのは

火星でくらして思うのは

カツカレーがなつかしい

火星でくらして思うのは

海外ドラマがなつかしい

 

青い星から手紙がとどく

差出人はキツツキだった

キツツキからの手紙には

猫がほしいと書いてある

 

ここは大気がうすいのに

わたしはなぜか息をする

本当にわたしは人なのか

もう何千年も生きている

 

火星でくらして思うのは

生命はとてもシンプルだ

ただ生きて、ただ生きる

これはまったく嘘でない

 

菜々緒の脚がなつかしい

条件なしに光れる日々を

条件なしに光れる日々を

捨ていくあなたの羽衣に

かける飾りが見つからず

哀しい気分になっている

 

並みの順序でよいものを

寵児に合わせて心音速く

乱れたリズムで進むのか

かける言葉が見つからず

 

あなたを空から掬い下げ

自分に対する慰みとして

自若の唄を伝承したいが

悪意のしぶきが水をさす

 

独自の順序でいくのなら

条件なしに光れる日々を

難なく享受できる素朴の

代わりに凪のスタイルを

ブルーリスナー

つながる生糸で心を切って

笑ってみせる責はないのに

どうして笑ってみせようと

栓を開くのブルーリスナー

 

遠くで化石の音が聞こえる

ヒッチハイクはもう飽きた

チーター改をチャーターだ

しまうま模様のチーターさ

 

つたない正義を心に飼って

仔虫のような大人になった

文化の摂取で格好をつけて

みじめな自分と向き合わず

 

おい辺境のブルーリスナー

たまのユーレカさえあれば

いくら程度が低いとしても

つかの間われらは光るよな