2018-10-26 仮面のギドラ 不意に始まる耳鳴りと 己の意思で始めた思索を 掛け合わせたら面白く なる訳を知る滅私の空港 天賦の焔を待てなくて フライングをする表現者 焦ってばかりの国境で 銃を構える仮面のギドラ 調子の悪い車を捨てて 徒歩で目指すは君の深奥 紫色のいびきが響いて 奇々界隈はもう野良の城 峠を九つ越えた未来で 待っているのは寂寞の羽 赤子のような顔をして 刹那の光に凡夫は笑った