ちょっと修羅になってくる
媚びへつらいはもうやめだ
ちょっと修羅になってくる
ひとまず辞表を出してくる
ちょっと修羅になってくる
くすんだ色の街並みこえて
ちょっと修羅になってくる
珪素の馬にまたがり行こう
ちょっと修羅になってくる
いまは残念な生物だけれど
烈火のかおる土地へ行けば
この魂も入れかわるだろう
かぎりなく一人に近い階調
孤独の臨界でくらす修羅に
僕はなる、なってやるんだ
そう誓ってしくしくと泣く
夜に、鳴りひびく無音だけ
が「分かって」いた。