2018-01-18 倫理 ひっそり星をからだに宿して 見えない波を躱していければ 充分だろうと言い聞かせては そっと眼を閉じこころに通う 由無しが丘にとっぷう吹けば 明るいレタスは案山子と遊ぶ そこに倫理が埋まっていると 悲しみキャベツは静かに叫ぶ こっそりからだを抜け出して インターネットになるあなた いだてん暮らす山のキノコは だれもが求めるアクセサリー 冬至の畑にてんきゅう降れば 高貴なカラスは上昇していく 降っているのは倫理であると わたしは百年後に知るだろう