だれも知らない星へ行きなよ。
行けば君は幸せになれるさ。
君はひとりで生きたいと
いつも思っているから、それなら
だれも知らない星へ行きなよ。
だれも知らない星で
ワッフルでも食べていなよ。
ひとりでは生きていけないのは、
地球における事実であって、
だれも知らない星では、
ひとりでも生きていけるのだと、
秘密のテキストには書かれているのさ。
だれも知らない星の
いい匂いのする空気を吸えば、
さみしさはなくなるらしいよ。
さみしさがなくなれば、
君はひとりで生きていけるよね。
もし君がだれも知らない星に行くなら、
僕は今よりさみしくなるね。
でも、君は
だれも知らない星へ行きなよ。
君には幸せになってほしいのさ。
君のためなら、僕はいくらでも
さみしくなってみせるさ。