君はもう君であるというのに、
僕はまだ僕ではない。
愛はいつもそこにあるらしいのに、
僕はまだ愛の在り処が分からない。
僕が見ている僕と、
君が見ている僕は違っている。
僕は僕が思っているよりも滑稽なんだろ?
戦わずに生きるなんて、
まっぴらご免だと言い切っていた友人は、
パンチドランカーになった。
怒り、怒りを忘れて、また怒る。
人生はそのくりかえしだと、
父の背中が物語っている。
発光していない人間にセロリは似合わない。
君にはセロリがよく似合う。だから、君よ
僕と結婚してくれ。