君が永遠に死なないなら、
僕は君を好きにならなかった。
君はいつか死ぬ。だから君が好きだ。
君は欲しくないものを手にして満足する。
そんな君が好きだ。
感情のある機械も、ない機械も、
機械は機械であるように、
わがままな君も、そうでない君も、
君は君だ。
賢い方を選ばなくても、君はいつだって賢い。
僕は恐れ多くて君の名前を呼べない。
映画のエンドロールの、
一番最初に君の名前が出てきた。
栄光。それは君が欲しくないもの。
けれど君はそれを手にして笑っている。
そんな君が好きだ。嘘ではない。
僕は君に、いつか、
気持ち悪いけれどかっこいいと言われたくて、
詩を書いている。
君が永遠に死なないなら、僕の胸に、
薔薇が咲くことはない。
その確信が僕を大人にする。