2016-05-23 詩を書いてみせて 切実な瞬間を切りとって、詩を書いてみせて。 誰にも分かってもらえないかもしれない 幸せを感じた瞬間を切りとって、詩を書いてみせて。 地面が空になったような、海が真っ白になったような、 愛がくだらなく思えるような、愛そのもののような、 あなたが世界で生きているという揺るぎない証明のような、 見えないものに捧げるつもりだったような、 対話のない対話を、言葉のない言葉を、 心の底で小さく弾けたそれを、掬いあげて、 詩を書いてみせて。