変なポエム。など

小心者のブログでごんす。パラノイア的な

モダンタイムス(仮)

海のない星なんて存在している価値がない。そんなことをツイッターでつぶやいていた女子高生が就職をして社会の歯車になるころ、プリキュアを観られない日曜日なんて日曜日とは認められないとアラフォーのおじさんは思っていた。

本当は、恋なんてしようとしなければしなくてすむし、しないほうが体によい。ラブソングはダサい、セックスは時代遅れ。と、地方都市のクラブのトイレに落書きされているのを見つけた中田ヤスタカの遠い親戚が、その落書きを盗用して、アイドルに歌わせた曲がネットで炎上するころ、願書を出せばだれでも合格するような、大学の院生がドローンを飛ばして、地図にない町を見つけた。

深夜、海賊王に俺はなれない、で始まる小説を書いていた芋食系男子の青年は、mixiがオワコンになるころ、立派な大人になっていた。彼は、臆せず話せるようになって、巧みに話せるようになっていた。女性を口説けるようになって、靴ひもを結べるようになっていた。そして、故郷を愛せるようになって、いまはお墓で眠っている。

僕は、どうせ死ぬんだから、と呪文のようにつぶやく。リア充が、水星に留学している友人の投稿にいいね!するころに。どうせ死ぬんだから、僕はあなたをずっと好きでいるよ。