ため息の後に、僕は窓の外を眺める。
木の葉がゆらゆらと風に揺れている。
お姉さんが犬と一緒に散歩している。
僕の人生はスパイスのないカレーだ。
窓の外を眺めた後に、僕は本を読む。
図書館で借りてきたアメリカ文学を。
僕は一日に二十ページしか読めない。
だから最後まで読むには日数がいる。
本を読んだ後に、僕はラジオを聴く。
ノイズが混じっているので聴き辛い。
それでも耳を澄ましてラジオを聴く。
僕の人生はスパイスのないカレーだ。
ラジオを聴いた後に、僕は詩を書く。
この町についてか或いは星について。
本当に詩と呼べるのかは分からない。
僕の人生はスパイスのないカレーだ。