2014-11-29 朝 去りゆく夜にひとり眠気を我慢する 草はわずかな風に揺らされ 露をはじいて太陽を待つ 何度目の朝だろう 太陽が生まれ地球が生まれ 先史から歴史、そして現在まで あたらしい朝はくりかえされた 明日はいつも午前零時に 迷うことなくやってくる 大抵の子どもが眠っている頃に 夜を着たままやってくる やがて静かに夜を捨て あたらしい朝になってゆく仔牛は瞳をきりりと開き体をふるわせ今日を見つける