変なポエム。など

小心者のブログでごんす。パラノイア的な

あっというま

あっというまに夜が止み 人はどこかへ行くのです あっというまに朝が止み 人はどこかへ行くのです あっというまの長さとは たとえて言うなら犬の腹 撫でているまに夜が止む 撫でているまに朝が止む あっというまの長さとは たとえて言うなら冬の山 登ってゆ…

バグ

生きてくことはできるのに 不安になるのはなんでかな 生きてくことはできるのに どうしてこんなに怖いのか 生きてくことはできるから 不安にならなくてもいいし 生きてくことはできるから 怖がらなくてもいいはずだ ご飯があって布団があって 生活していくお…

平気な顔をしとっても

平気な顔をしとっても 全然平気やあらへんで 平気な顔をしてるのは 全然平気やないからや 平気な顔でコンビニに 店員さんには愛想よく 平気な顔で満員電車に 実は怖くて堪りまへん なんで平気な顔をする 素直が一番ええのにな 苦しいときは苦しいと 表明すれ…

するというのは逃避すること

されど不安はあるものだろう 生まれたときにはもうあって わんわん泣いたのがその証拠 不安というのは根っこの寝汗 するというのは逃避すること 遊びも酒もギャンブルも詩も 働くことさえそうなのだろう 逃げているから笑うし泣ける 逃げるためなら何だって…

普通でないのが嫌なのだ

普通でないのが嫌なのだ どうして自分だけなのだ そんな思いにこれからも なるのだろうと思います インターネットを探索し 自分と同じ人を見つける まったく同じではないが ありがたいなと思います けれども自分は不満です ありがたいのは確かです 一人でな…

将来の日々

霊の暮らし「私は生きています」顔を洗って、「おはよう」地球儀に挨拶をする。 「ただ生きるということを、霊になって叶えた」透明のグラスに、とくとくと麦茶が注がれる。その驚きをじっと見つめる。 「徘徊をしていると、心が美しさで空っぽになっていく…

四角で丸を作ると、一冊の三角になる。

先生

静物から学ぶ。静的であることを。

馬鹿

鳥になって飛んでばかりで、歩き方が分からない彼。今は青々としているけれど、葉っぱの羽根もいつかは枯れる。彼のことだからどうせ底辺に落ちるし、人間にしかなれなくなる。周りは彼が飛んでいる間、歩き方の練習をしていた。

優雅な営み

理想を分割して現実とし、現実を分割して生活とする。宅配を待つのではなく歩いて、ただそこにある石(ただそこにあることの奥行き)を拾い集める。それらは煮沸して消毒され、あるいは気が回らず放置され、生活史の細部にぷにゅっと埋め込まれる。

二十代

熊に追いかけられるように生きて 悲しかった

自然体

毛は雑草 汗でしっとり この肌という夏の田園

あの人

小舟の上 蝉鳴く山を抱えて 怖れられず 怖れず 苗を 腹の中で泳がせていた 分かっていた

八月盆地

三三四一七八八一八一八 七二二四四 便、り そよぐ課税 九らいの軒 耳たぶ (さみしい納屋は冷や冷や) (夏に良し) 一二一二二三七九四 四七四七 鼠蹊部 それで も 花火ようん あなたの 肛門音声 (日に日に房なくし) (夜な夜な そけい部)活動 六七四三…

no traveling kids

平成は、相撲のようなセックスだった。トビラにハム太郎のカレーのシールが貼ってある、その冷蔵庫がぼくの名前だ。ジブンでジブンを開けられないってか。部屋は名前に置いてきたし、冷蔵庫はぼくを部屋と呼んだ。棚の二段目にテレビデオ、三段目には象がい…

空腹を砂で満たさず

だれかが夢に見つかった それは嬉しいことですか だれかは夢に捨てられた それは悲しいことですか 夢がなくても生きられる あっても普通は叶わない そうして夢に捨てられる それは悲しいことですか 夢があるから生きられる なければ退屈してしまう そういう…

非行の理由

誰も助けてくれないならば 誰かに助けを求めましょう その方法が分からないなら 誰かにそれを聞きましょう その方法が分からないから ぼくらは困っているのです その方法が分からないから ぼくらは黙っているのです 誰が教えてくれるのですか 仮に教えてくれ…

時の籠

時間の中に閉じ込められて 外には死ぬまで行けないし 閉じ込められた人が集まり 笑って泣いて怒って暮らす 故にみんなが被害者だから 知らず知らずに訴えている ここから出せと訴えている しかし勝訴は欲しがらない みんな意外と楽しんでいる 閉じ込められた…

となりの偏ダー食ランド

春はあけぼの。焼肉には、博物館のタレ。化石や骨砕き、タレ状の粉して、水ダレを少々脂に引いて、清潔な口に放る。太古式くちゅくちゅ、民謡もかける、とタレ踊り、タレ化、化石復活、粉から生まれた、骨ダレ。?。博識の博士が作った、タレのコマーシャル…

ダークゾーン

夜と夕暮れのあいだの、あたりが青くて、薄暗くなる時間は、この世とあの世の境をあいまいにして、恐ろしい何か、生を奪われたような、不安がつのる。耳を、目を支配される。うろこのような、あいまいに舗装された道を歩く。おぼつかない、ここはこの世なの…

鹿独語抄録

砂場に散りばめられた数字に 青が照射され 三が膨らむ 午後の 穏やかな公園で アルカリ性だった 皮膚を 注意深く掬って 棄てられた 砂のふくよかな体 海のような 母の脚を 鹿に食べさせ 皮膚という砂が蕩けて 舌の上で 孵化する 鹿の 翼には 数字の入れ墨が…

非交友録

持て余された年月に いよいよ急かされ 立ち上がり、壁を見る ありふれたベニヤだ (年月よ あまり 急かさないでおくれ) (急かされても 大したことはできないよ) ベニヤ 木目がある くっきりと 此奴の 生き、た、証だ 木目 木目 ああ そうか 「亡骸」 に囲…

半ば

どしゃ降りの電車に乗ると、人は人であるための傘だった。

おしりがかゆくて救急車

かなりおいしい星くずを ひとり占めする真夜中に となりの部屋では父親が あやしい草をすっている ここはトンネルであり橋 通行料はワイルドキッス ふしぎな夢のなかでさえ 馬肉のことをかんがえる つづきが気になる十二巻 十三巻までまてない私は 通天閣を…

新時代

本当のやさしさについて考えていると、ポットのお湯が緑色になっていくのを感じます。まだ残っているギリギリで君が抵抗している、身体を持ってしまったことを窮屈に感じている、脳の限界と戦っている。恥ずかしい姿を見せないようにすれば、本当のやさしさ…

きれいになりたいな

ひとつ落ちれば 汚れてしまう 普通は落ちれば 汚れてしまう きれいなものは 落ちていないもの 汚れたものは 落ちたもの 今日もどこかで きれいなものが 汚れたものに 落とされている また落ちた また落ちた 繰り返されて こんな社会 汚れてしまった 私や誰か…

いや、友だちはいるだろ。

「友だちはいらない」という意見をけっこう目にするのだけど、いや、友だちはいるだろ。友だちがいないのは寂しいだろ。あと「友だちはいらない」という意見を言ったり書いたりしてる人のなかには友だちがいる人もけっこういる。そういうのはやめろ。本当に…

甘いソースをぶっかけて

甘いソースをぶっかけて キッズを満足させてやる 甘いソースをぶっかけて キッズに夢を見せてやる 甘いソースをぶっかけて メロウな品を出してやる 甘いソースをぶっかけて キッズのハートを鷲掴み 甘いソースをぶっかけて キッズは大事なお客さん 甘いソー…

悲しみよ

消えてくれるな 悲しみよ わたしの胸に 残っておくれ 消えてくれるな 悲しみよ ぬくもりだけが 真実ではない 助けられない 悲しみよ 助けてくれない 悲しみよ 消えてくれるな 悲しみよ 今夜は意地を 張らせておくれ

ついで

生まれたついでに ゲームして 生まれたついでに 夢中になって 生まれたついでに ラーメン食べて 生まれたついでに まんぷくに 生まれたついでに サウナ入って 生まれたついでに ととのって ついでは大事な 楽しみで ついでなしでは 生きられない